とある看護師ひょ子の記録

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1/29 卵管造影検査ってどういうことをするんですか?

卵管造影検査(HSG)は不妊症の検査として、卵管が詰まっていないかを見るための検査になっています。卵管造影検査の説明時に患者さんに一番聞かれること。。それは「やっぱりこの検査って痛いんですかね?」ということです。なので今回は卵管造影検査の基本的な説明と、私が実際に働いている所で何十人以上も見てきて「痛み」について簡単に記載をしていきたいと思います。

 

卵管造影検査(hystero salpingo graphy:HSG)とは

看護師などは「ヒステロ」と言ったりしています。

不妊症の検査の1つで、主に卵管の通過性を見る検査になっています。

子宮内にチューブを入れそこから造影剤(主にリピオドール)を注入し、レントゲン撮影をすることで、造影剤が白く映るためそれをみて通過性があるかどうかを見ています。

卵管造影検査はいつ受けられるの

卵管造影検査には検査時期があります。私が働いているところは生理開始6-10日目に受けてもらっています。

 

卵管造影検査時の注意点ってあるんですか?

甲状腺機能異常がある方やクラミジア検査で陽性反応が出た方は治療を受けてから検査を受けるようにしてください。

また、次の生理が来るまでは避妊をお願いします。(ここに関してはクリニックによって差があると思います)

甲状腺機能異常があるとなぜ受けられないのか?

卵管造影検査の時に造影剤を使用するのですが、造影剤の中にはヨウ素という物質が含まれており、そのヨウ素甲状腺に悪い影響を与えてしまうため、もともと甲状腺疾患をお持ちのかたは主治医に検査の可否を確認してもらっています。また不妊治療で通院しはじめてはじめて甲状腺機能異常が見つかった場合は精査、必要な場合は治療をしてから検査をうけることになります。

クラミジアが陽性だとなぜ受けられないのか?

もともと卵管の先はお腹の中(腹腔内)と直接つながっており、クラミジアが陽性なのに卵管造影検査をした場合はお腹の中にクラミジアの菌をばらまくことになるため、クラミジアの治療をしてから受けてもらうことになります。

なぜ次の生理が来るまで避妊しないといけないのか?

これも先程ちょっとお話した造影剤が影響しています。油性ヨウ素含有造影剤の場合は卵管造影検査後長期に渡って骨盤内にとどまるとされています。そのため卵管造影検査後はヨウ素過剰な状態が続き、それに伴ってTSH(甲状腺機能を見る採血の値)が上昇するという報告があります。

卵管造影検査後の妊婦さんから出生した新生児に関しては多くは新生児甲状腺機能に影響を与えないと考えられていますが、母体のヨウ素過剰に伴う、一過性の胎児甲状腺腫や新生児甲状腺機能低下症の報告があるため私の働いているところでは次の生理まで避妊をお願いしています。

 

卵管造影検査って痛いんですか?

卵管造影検査の説明をしているときによく聞かれる質問です。

私自身この検査を受けたことは無いですが、何十人以上も検査を受けている人を見て直接感想を聞いた印象を話すと

「なんとかがんばれます!」

「生理2日目ってかんじです」

といった意見が多かったです。

 

なので痛いことは痛いんですが耐えられないほどではないのかな?って思ってます!

 

もちろん中には「いたーーーーい」って叫ばれてる方もいますが

私が何十人以上も見てきた中でも2-3人くらいかなぁと言うのが率直な感想です。

(あとめちゃくちゃ痛い人の中には卵管が詰まってるって人もいました。)

 

インターネットで「卵管造影検査」と調べると次に「痛い」と言うワードが出てくるくらいなので、みなさん心配されます。

しかし、痛みの閾値は人それぞれです。

卵管造影検査を受けることで卵管の通過性がよくなり、3ヶ月〜長いと半年程度は妊娠率が上がると言われています。

 

なのでみなさん怖がらずに受けていただけるといいなぁと思います!!